残業が長時間発生しているので削減をしたいというご相談がありました。状況を確認したところ、終業時刻を過ぎ得てもそのまま居残る習慣があり、ダラダラ残業が多く発生していることがわかりました。

残業は事前申告・承認制とし、打刻のタイミングや終業後はすぐに退社することなど就業規則に規定することで周知徹底させました。また、1ヶ月単位の変形労働制を採用することで、大幅な残業時間の削減に成功しました。

能力不足な社員ほど残業が多く、残業代の支払に対しては社内的にも不公平感がありましたがそれも解消され職場の雰囲気改善にもつながりました。

かねてより協調性がなく素行の悪い従業員を解雇をしたいというご相談がありました。それまでの注意・指導については口頭のみで、その記録を残しておかなかったため、解雇をさせるには不十分で不当解雇と言われる恐れがありました。

引き続き問題行動が見受けられたため、勤務改善指導書などにより注意・指導を行い、それらの証拠を残しておくよう指示。残念ながら改善が見られなかったので、それらの事実を示し就業規則を根拠に問題社員を解雇させました。

建設業における施行管理者を派遣していたところ、36協定で定めた時間を超えて大幅な時間外労働が常に発生する状況が続き、労働基準監督署から是正勧告を受けてしまいました。

長時間労働については従業員の健康にも関わることなので懸念しておりましたが、これを機会に労働時間の実態を確認し、以後、36協定を超えない形で労働させるよう派遣先ゼネコン担当者に申し入れをしました。従業員の健康を配慮の上、影響の出ない範囲で設定しなおした、特別条項付36協定を締結し、労働基準監督署に是正報告書とともに提出し対応しました。

サービス業などのアルバイトの場合、人の出入りが多く、中にはいきなり出勤してこなくなることも多いとのことで対応に困っていました。

店舗の鍵や、ユニフォームなどの貸与品、労働保険・社会保険の資格喪失のこともあるので、一定の期間が過ぎた後は退職扱いとするように就業規則に定め、退職時の給与は手渡しにすることにより、そのまま連絡がつかなくなることが無いようにしました。

仕事で使用する機材や備品、社有車の扱いが雑で破損することが多く、修理代に頭を痛めていました。

機材および備品等会社に帰属するものは大切に壊さないよう扱うこと、故意または不注意により損壊させた場合には原状回復させるか一部の損害賠償を求める場合があると就業規則に規定・周知させ、朝礼などで再度注意を促すことによりそのようなことが激減しました。

仕事中に具合が悪くなることが多く、ある日いきなり倒れた従業員がいました。聞いたことろてんかんの持病があるとのことでした。

会社にはそれを隠し勤務していましたが、機械を扱う業務で配置転換も出来なかったため危険性が大きいところから雇用を続けることは難しいと判断し、話合いのもと、退職勧奨をし合意退職の方向で話を進めていましたが、本人が自己責任のもとで働くことを希望していたので勤務に関する同意書をとりつけ、一定の条件のもとで継続勤務してもらうことになりました。

以後、採用面接の際は採用面接質問票を用意し、健康状態についても任意で記入してもらうよう提案しました。